症状から探す
熱が出る
発熱は、病気や感染に反応して体温が上がっている状態であり、体が正常ではないというサインになります。これは体内の警報システムのようなもので、体を守るための第一歩です。たとえば、侵入者が入った時に警報が鳴るように、体内に侵入したウイルスやバクテリアに対して「戦いが始まった」状態になり、体温が上がったと考える事ができます。
原因は様々で、風邪やインフルエンザなどの一般的な感染症の場合もあれば、より重大な病気が隠れているケースもあります。そのため、キチンと原因を特定して適切な治療を行う事が重要です。
- 想定される診断
- 風邪、肺炎、尿路感染症、その他
咳・鼻水・喉の痛み
咳、鼻水、喉の痛みは、上気道感染症によって引き起こされる一般的な症状です。
風邪やインフルエンザは通常、ウイルスにより生じます。ウイルスの感染が喉や鼻の粘膜などに影響を与え、喉の痛みや咳、鼻水を引き起こします。コロナウイルスも同様の症状を示します。
一方で、細菌性咽頭炎は細菌感染症で、主な原因は溶連菌です。この病気は強い喉の痛みをもたらします。
ウイルス感染と細菌感染では治療方針が異なってきます。そのため、適切な治療のためには、症状から的確に診断を付ける事が大切です。
- 想定される診断
- 風邪、インフルエンザ、コロナ、細菌性咽頭炎
頭が重い、肩が凝る
頭が重く、肩が凝る原因は多岐にわたります。
頭の重さや肩こりは、筋肉の緊張や姿勢の悪さからくる一般的な症状で、ストレスや疲労が原因で起こることもあります。よく見られる原因として、長時間のデスクワークやスマホの使用等が挙げられます。
その一方で、原因として内科的な病気が隠れている事もあります。具体的には、高血圧や筋緊張に伴う頭痛、その他にも貧血・睡眠時の無呼吸・脳の病気等で同様の症状が生じるケースがあります。
そのため、症状が続いていて中々良くならない場合には、医療機関の受診をご検討下さい。
- 想定される診断
- 高血圧、筋緊張性頭痛、貧血、睡眠時無呼吸症候群等
胸や背中が痛む
胸や背中の痛みの原因として、心臓・肺・血管の病気の可能性が考えられます。
例えば、狭心症という病気の場合、心臓に栄養を送る血管が動脈硬化で狭くなった結果、心臓に流れる血液が足りなくなり胸の痛みが生じます。急性大動脈解離では、大動脈という全身に血液を送る大きな血管に亀裂が入り、胸や背中に激しい痛みがもたらされます。肺の外側にばい菌がついて暴れ出すと、胸膜炎という病態が生じ、やはり強い胸の痛みが生じます。
こうした痛みの原因を特定するには、適切な検査に基づいた医師の正確な診断が必要です。特に、心臓や血管の病気だった場合、放置したままにしておくと症状が続いて治まらなくなり、救急搬送に至ケースも往々にあります。そのため、早めに医療機関へご相談する事をお勧めしています。
- 想定される診断
- 狭心症・心筋梗塞、大動脈解離、胸膜炎、心膜心筋炎、肺血栓塞栓症
ドキドキする、脈が速くなる
ドキドキする感覚や脈が速くなるなどの症状は、心臓のリズムの乱れによって生じます。
心臓のリズムの異常は不整脈と言って、心臓の鼓動が乱れたり、脈が異常に速くなる事で生じます。その他にも、貧血や甲状腺等のホルモン異常のような内科的病気によって、脈が速まるケースがあります。
これらの症状は不快であるだけでなく、病気の兆しである可能性が大いにありえます。そのため、専門医療機関での精査をお勧めします。
- 想定される診断
- 不整脈、貧血、甲状線機能亢進症
めまいがする、意識が遠のく
めまいや意識が遠のく感じが生じる主な原因の一つに、不整脈が挙げられます。
不整脈は心臓のリズムの異常であり、不整脈により心臓の脈が異常に速くなったり、逆に異常に遅くなったりすることがあります。
脈が異常に速くなると、心臓が正常に収縮できなくなり、脳に十分な血液が遅れなくなります。
また、脈が異常に遅くなって脳への血流が3秒以上途切れると、意識が飛ぶことがあるとされています。
その他の原因としては、自律神経の乱れによって生じる起立性低血圧や神経調節性失神という病気もあります。
めまいや意識が遠のくといった症状は、転倒して大ケガの原因となる事があります。また、不整脈に伴う症状だった場合には、悪化すると命に関わる可能性が出てきます。
そのため、症状が続いている場合には、原因を細かく調べる必要があります。
当院では不整脈の専門医による適切な診断・治療が可能ですので、症状でお困りでしたら遠慮無くご相談ください。
- 想定される診断
- 不整脈、起立性低血圧、神経調節性失神
浮腫む、体重が増えた
浮腫みや急激な体重増加は、様々な病気によって引き起こされます。
心臓の機能が落ちて心不全に至ると、心臓が腎臓へ十分な血液を送れなくなります。そうすると、おしっこを作れなくなってむくみが生じ、それと共に体重が増えることがあります。また、動脈硬化によって腎臓の血管が細くなり、その結果として腎臓の血液が不足した場合にも、同様の症状が起こります。
それ以外にも貧血や肝硬変、甲状腺機能低下症や深部静脈血栓症等の内科的な病気からむくみが生じる事もあります。
こうした症状は明らかな異常であるため、早急に原因となっている病気の診断を付け、適切な治療を始めることが重要です。
- 想定される診断
- 心不全、慢性腎臓病、貧血、肝硬変、甲状腺機能低下症、深部静脈血栓症
足がしびれる、足先が冷える
足のしびれや足先の冷えは、血流の不足により生じる場合と、神経の異常により生じる場合の2つに大別されます。
動脈硬化により足に行く血管が細くなった結果、血流が不足する病気を閉塞性動脈硬化症といいます。この場合、足先の血流の低下により足先の冷えが生じます。 神経の異常としては、糖尿病等の合併症として足先の神経が傷んでくるケースが挙げられます。また、坐骨神経痛等の整形外科的疾患により、足のしびれが生じている場合もあります。
以上より、内科的な病気を調べつつ、併行して整形外科的な病気の可能性も考慮し、必要に応じ専門科への紹介を行うのが、スタンダードな流れになります。
- 想定される診断
- 閉塞性動脈硬化症、糖尿病
息が切れる
主な息切れの原因として、心臓や肺の病気が挙げられます。
心臓の機能が低下して心不全の状態に至った場合、心臓が効果的に血液を体に供給できなくなると共に、肺がむくみ水が溜まるため、息が切れやすくなります。
喫煙等により肺の構造が壊れてきた状態を肺気腫といい、その場合も肺の中で正常に機能する部分が減ってくるため、息が切れやすくなります。その他にも、肺に穴が空いて空気漏れを起こす気胸や、空気の通り道が痙攣を起こして狭くなる喘息のような病気でも、同じように息切れが生じます。
当院の場合、心臓の病気が隠れていないかどうかを評価しつつ、肺の病気の可能性が高い場合には専門の先生を紹介する事で対応しています。
- 想定される診断
- うっ血性心不全、肺気腫、気胸、喘息
眠い
眠気の原因は、不規則な睡眠習慣、睡眠不足、精神的なストレス、薬物の影響等々、多岐にわたりますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気が原因となっているケースもあります。
SASでは、睡眠中に呼吸の低下や停止が繰り返し生じます。これによって睡眠の質が低下すると、睡眠中に十分な疲労回復が出来なくなり、結果として昼間の眠気が生じます。
SASによる眠気が自動車運転中の事故に繋がった事例もあります。そのため、慢性的な眠気がある場合には、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けるのも選択肢の一つになります。
- 想定される診断
- 睡眠時無呼吸症候群
喉が渇く
喉の渇く原因は幾つかありますが、その中でも糖尿病は内科的に多い原因の一つです。 糖尿病になると、血液中の糖分が増えてきます。持続的な高血糖により尿に排泄される糖分も増えてくると、それと共に尿量も増えてきて水分が失われるため、喉が渇いてきます。
喉の渇きが続いて不安な場合には、採血や尿の検査によって糖尿病の有無を調べることが可能です。なので、当院を含めお近くの医療機関に是非ご相談ください。
- 想定される診断
- 糖尿病
健診で異常があった
健康診断の異常としては、高血圧・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症等の生活習慣病や、心電図・レントゲンにおける異常等が挙げられます。
生活習慣病の場合には、更にその原因としてホルモンの異常等が隠れていないかを必要に応じ評価しつつ、併行して治療を始めます。それは生活習慣病を放置すると動脈硬化に繫がり、将来的に血管由来の病気(心筋梗塞や脳梗塞)に繋がるからです。
心電図やレントゲンの異常があった場合には、異常を指摘された部分の精密検査を行うのが一般的です。
心臓に関連した異常だと、採血によってBNPという心臓に関わるホルモンを調べたり、心臓超音波検査で心臓の動きのチェックを行ったりします。脈の乱れを指摘された場合には、ホルター心電図という長時間心電図を着ける検査で不整脈の有無を調べます。
- 想定される診断
- 糖尿病、脂質異常症、糖尿病、心電図異常、胸部レントゲン異常
血圧が高い
高血圧の原因として一番多いのは加齢に伴う動脈硬化だと思います。若い頃はゴムホースのようにしなやかだった血管も、年齢と共に徐々に硬くなってきます。そうすると血管の内圧が上がってきて、結果として血圧が上昇してくるということです。
高血圧を放置すると更なる動脈硬化に繫がり、心筋梗塞や脳梗塞等の原因になります。また、動脈硬化は一度生じると基本的には元には戻りません。そういった意味で早期の治療が重要となるため、血圧を下げる薬剤による治療を行うのが一般的です。 ただし、高血圧の原因として別の病気が隠れているケースもあります。
例えば、甲状腺という身体の活力を司るホルモンや、アルドステロンという水分や塩分を保持する機能を持つホルモンが過剰に分泌されると、結果として高血圧を来します。
また、睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に一時的な呼吸停止が繰り返し生じ、そうした酸素不足に伴う(無自覚の)ストレスが血圧上昇に繋がる事もあります。
そのため治療と並行し、必要があれば原因を調べるための検査の手配も行います。
- 想定される診断
- 高血圧、内分泌疾患(甲状線機能亢進症、原発性アルドステロン症)、睡眠時無呼吸症候群
鼻水・鼻づまり
鼻水は、鼻の内側を覆う粘膜から分泌される液体で、通常は空気中のほこりや微生物を体の外へと洗い出し、体内への異物の侵入を防ぐ役割を果たしています。
しかし、アレルギー性鼻炎や花粉症などの状態では、花粉やダニ、ハウスダスト等のアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)に対して過剰な反応が起こり、鼻水が大量に分泌されるようになります。結果として鼻水・鼻づまりといった症状が現れてきます。アレルギー性鼻炎は年中起こり得ますが、一方で花粉症は花粉が飛ぶ特定の時期に症状が集中するのが特徴です。
症状が現れている時期は、抗ヒスタミン剤というアレルギー反応を押さえる薬で対応するのが一般的です。
一方で、副鼻腔炎等が原因となっているケースもあります。そうした場合は、抗生剤による治療を行ったり、耳鼻咽喉科の先生に紹介するなどの対応を行います。
因みに、最近になり、スギの花粉症については根本的な治療が可能になってきています。アレルゲン免疫療法(減感作療法)といって、ごく少量のスギの成分を長期(数年間程度)摂取することで、体を慣らしていくというものです。興味がある方は是非ご相談ください。
- 想定される診断
- 花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎
その他の症状
診察して症状の経緯を伺った上で、各種の検査を行い診断に努めます。当面は症状を軽減するような薬剤で対応しつつ、必要があれば専門科への紹介も行います。
腹痛や吐き気、胸やけ等の症状は、胃腸炎や胃潰瘍、逆流性食道炎といった胃や食道の病気が原因になっていることがあります。 お通じの問題は、機能性の便秘のこともありますが、一方で大腸の病気が隠れているケースもあります。
頻繁なトイレは膀胱炎の他に、過活動性膀胱や前立腺疾患と関連している場合があります。 身体のだるさと疲れは様々な原因で起こりえます。内科的な原因としては、甲状腺の病気、貧血、糖尿病や、リウマチに代表される膠原病等の慢性疾患が挙げられます。急激な体重減少は、甲状線の病気や糖尿病、がんなどによって起こっている場合があります。
不眠に関しては睡眠導入剤等で対応しつつ、薬剤抵抗性の場合には専門科への紹介を手配します。 何科に行けば良いか分からない場合は、もし宜しければ当院でも対応してみますので、お気軽にご相談ください。
- 症状の例
- 腹が痛い、吐き気がする、お通じがすぐれない、トイレが近い、身体がだるい、疲れやすい、体重が減った、眠れない
アクセス・クリニック情報
ACCESS
- 所在地
- 〒338-0832
埼玉県さいたま市桜区西堀4-3-23
ヨークフーズ中浦和店 2F
048-714-5125
- 駐車場
- あり(168台)
- アクセス
(電車) - JR埼京線 中浦和駅より徒歩約14分
JR武蔵野線 西浦和駅より徒歩約17分
(バス)- ■ 浦和駅西口よりバス 3番乗場-浦11系統-中浦和駅・西堀経由 桜区役所行き約15分乗車 「浦和工業高校」バス停下車徒歩約1分
■ 中浦和駅よりバス 1番乗場-浦11系統-中浦和駅・西堀経由 桜区役所行き約4分乗車 「浦和工業高校」バス停下車徒歩約1分
※バスの所要時間は道路事情により変化する場合がございます